ドクターブログ
安全と平和
昨今の世界情勢に乗じて、患者さん(あなた)の日常にも共通の話です。
安全とは、
「脅威はあるが軍事圧力等によって平穏を維持しようと努力している状態」
平和とは、
「脅威そのものが無く平穏無事な状態」を指します。
歯科疾患の病態の進行は、虫歯も歯周病も
間違いなく「平和」ではなく「安全」です。
しかし、安全でも、安全から滅亡に至っても死に至らないのが
歯科疾患(口腔外科領域の歯科疾患は例外)です。
確かに、歯が1本も無くても死にません。
しかし、心臓は1つ無くなれば死亡です。
じゃあ、我々歯科医師が必死こいて頑張ってる歯科診療とは何なのか。
それはQOLの向上に他ならない。
生きる死ぬになったら医師の出番です。
ならば、死に至るまでのQOLを高めるのが歯科医師の役目です。
自分の歯で噛みたい、美味しく食べたい。美しくありたい。
衣食住というように「食」は大切です。
どんな状態でも、「もう間に合わない」と思っても、
意を決して歯科受診してみませんか?
あなたが何歳か知りません。病態も知りません。
しかし、案外と画像診断・精密検査してみると、
全然、間に合う場合が多いのです。
ご一考ください。