新型コロナウイルスと歯のトラブル
※あくまで、当院でのデータです。
今年の3月くらいから、一番の歯科受診の理由である
「歯が痛い」以外の理由で来院される方が急増しました。
もちろん、歯が痛いも含めてなんですが、
①歯がグラグラしてきた(咬むと痛くなった)
②詰め物が何度も取れる
③歯が欠けた・割れた・折れた
④急にしみるようになった・痛くなったり治ったりする
⑤顎が痛い、急に今まで大丈夫だった親知らずが腫れた
等々・・・。
これは、当院での見解は噛み締め・食い縛りの(咀嚼筋のコリ)症状です。
また、心身疲労による免疫機能の低下、唾液量低下もあると思います。
昨今のコロナ騒動の二次的被害と言い切って良いと思います。
そして、患者さんの職業別にみると、
a.中小零細企業の個人事業主及び役員の方とそのご家族
b.教育従事者(学校の先生等)・医療従事者(看護師さん等)
c.地方自治体の公務員(市役所・保健所・税務署・ハローワーク等)
d.急にテレワークになった方とそのご家族
e.お子様が臨時休校なった親御さん
上記以外にも大勢の方です。とにかく、みんな大変なんですよ!
長くなり過ぎるので、詳細な説明は割愛しますが、
専門用語で「ブラキシズム」と言います(ウィキペディアで調べて下さい)。
簡単にい言うと「ストレス等で夜間就寝時に食い縛っている」んですよ。
問診の際に、肩こりや首こり、頭痛があるか?と聞くと
該当する方が多いです。他にも様々な症状が出ます。
歯を診てもキレイ、レントゲンでも異常なし、でも症状は確かにある。
しかし対症療法ですが対処法はあります。
先ずはご自身の病態を把握する事(キチンと診断を受け知る事)、
必要があれば一時的に顔の筋肉マッサージ、就寝時にマウスピースを使う等。
もちろん、普通に普通に虫歯や歯周病で痛くなって来院される方は従前通り
普通に処置を行います。
今回は、そういう事もあるんだな、と知って欲しくてのブログです。
なぜ知って欲しいかというと、誤診の被害にあって欲しく無いからです。
歯が痛い、もしくは上記①〜⑤の症状で歯科受診すると、
先ず虫歯を探し始め小さな虫歯でも削ってしまったり、
虫歯治療でも症状を繰り返す場合、神経を取ってしまったり、
抜歯をしてしまったり、それが正しい場合ももちろんあるんですが、
的が外れていると(診断に誤りがあると)何をしても解決しません。
ですから、よーーく患者さんのお話を聞いて、よーーく診て
正しい診断を下す必要があり、もし自分には原因がわからない時は、
「異常はありません」なんて無責任なことは言わずに
「分かりません」と勇気を持って自分には診断がつかない旨を
患者さんに正直に伝えて、口腔外科や歯科以外の可能性も含め、
病院口腔外科や大学病院等に紹介するべきなんです。
※全て私の個人的見解です