他の歯医者にあって、高瀬歯科に無いもの。
あなたも歯科で書いた事がある、問診票。
当院にも問診票はあります。
本来、問診票は問診の時間を省くために記載してもらうモノでアンケートではありません。
なので、職業や勤務先が空欄だとアレ?と思ったりします。
なぜならば公文書であるカルテには「職業」の記載が義務だからです。知りたい訳ではありません。
さて、そんな問診票ですが・・・、
大抵の歯医者の問診票には
□困っている所だけ治したい
□悪い所は治したい
という項目がありますが、当院の問診票にはありません。
ああ、またこの欄にチェックするのか、と思いがちですが不思議な質問なんですよ。
額面通りに読むと、患者さんに診療範囲を委ねるか、全体を診るのかを尋ねています。
通常の医療では、患者さんが自覚症状を訴え、医師が問診をし検査をして診断を下し、
診断と治療方針を説明して、同意を得て治療をします。
ところが、この質問は、診断の前に診療範囲を患者さんに尋ねています。
これはとんでもない「インフォームドコンセントの常識ハズレ」ではないですか?
単純に読むと患者さんに①診療範囲は患者さんが決める。②診療範囲は歯科医師が調べる。
どちらですか?と尋ねて①と答えれば診療範囲が限定されるという質問です。
初診前にこの質問をすることはインフォームドコンセントの原則から大きく外れています。
そもそもの主訴(来院の理由となった症状)以外を診ないと決める事は、果たして可能でしょうか。
例えば、詰め物が取れてしまった、取れたモノはある。とします。
その時に他に重症な歯周病や虫歯があった場合、□困っている所だけ治したい
にチェックが入っていた為、取れたモノ付け直して他はスルーしました。数ヶ月後に
他の歯の痛みを訴え来院、神経を取ったり抜歯が必要になったとします。
この場合、歯科医師は悪いのでしょうか。
歯科医師には□困っている所だけ治したい、ソコだけ診ればいいという選択肢は無いのです。
一般の患者さんはどう受け止めるのでしょう。
なので、当院では初診の患者さんには最低限、視診(目で診るだけ)での検査はします。
全体のレントゲンまでは強制しないので100%とは行きませんが、最低限診なければ
ならないことは診て、治療するしないは別として説明はする場合があります。
悪い所があれば治したほうが良いですか?と尋ねる場合があります。
説明はしますが、治療の押し売りはしませんのでご安心を・・・。
※当院では悪い所全ての治療を押し付ける意図はありません。
どう考えても「治したほうがいいよ」と思っても説明はしますが希望が無ければ治療しません。
診断のみでも拝見いたします。